平成中村座での勘九郎襲名興行のチケットは久々にゲットしにくいチケットでした。
新勘九郎に加えて、仁左衛門、海老蔵が出演するので広範囲の人々にアピールするんでしょう。今日はその昼興行を。
密かなお目当ては、海老蔵の暫。
今回の席は、花道に鎌倉権五郎が居座るところの真後ろ。顔が見えないが、スポットライトがあてられるとこにすわっているので、役者の顔がシルエットになったり、横顔がはっきり見えたりと、結構ドラマティックでエキサイティング。
海老蔵は、幕外から「しばらくウ、しばらくウ」と何度か声を上げたあとにでてくる.その大きさ。衣装とあいまって大男。平成中村座の芝居小屋がコンパクトなせいかもしれない.とにかくでかい。華がある。襲名に花を添える。自身の襲名披露の時の暫もみました。この人はこれからこの演目を繰り返し演じていくのでしょう。何度みても元気が伝わっていい感じ。
花道でイスに座って舞台に向かってやり取りする時、後ろで後見が狭いところで必死にイスを支えている.身じろぎもせずに。影の大役です。
大きな声でのセリフまわし、重い衣装、高下駄等々、若くないと25日間演じる事は出来ないでしょうね。これで、六法踏みながら引っ込むのは圧巻です。一度はみて欲しい演目です。
加えて七之助の照葉が良かったです。若いのに落ち着き、オーラら感じます。
一条大蔵卿の勘九郎は、勘三郎の面影があり、ずいぶんしごかれたのでしょう。若々しい一条大蔵興で良かったです。将来もっとこなれてくるのでしょう。仁左衛門の鬼次郎は安心してみれるもの、七之助のお京もレベルが高かった。
中村屋の最古参91才の小山三が鳴瀬に大抜擢で平成中村座ならではのキャスティング。度々中村屋のTVドキュメンタリーに登場する有名人。いつもはもっと端役ですが、今日は大役です。キレイで堂々と遜色無く。お客さんから一段と大きい拍手が。私もファンとしてうれしかったです。売店では、小山三ストラップも売り出されていて、早速ゲットしました。
元気でいて、是非勘九郎の息子七緒八と同じ舞台にあがれば親子4代できっとギネス入りかな。ガンバレ小山三。
最後の踊りの演目 舞鶴雪月花は、3部構成で、七之助が桜の精をかわいらしく美しく春を演じる。仁左衛門と孫の千之助の鈴虫の親子の扮しての踊りは秋がテーマ。まだ少年ながら千之助の踊りのうまさ、仁左衛門とのコンビの踊りがこれからも度々みられると思うと楽しみ。最後は、勘三郎の雪だるま.コミカルな踊りだけれど、踊りでおかしみを表現するのは難しそう。ほんの十数分の登場でも大喝采。もっと元気なら他の演目にも出回っているのでしょうが。雪だるまが春になり太陽でとけていく様までも演じていて、面白かった。最後は、舞台の後ろがあき、隅田川越しに東京スカイツリーが見えます。残念ながら私の席からは、それは見えませんでしたが。今日は雨で外気がスーと入って来て舞台は春なのに、さむかった〜です。ご愛嬌。
七之助は全ての演目で光る演技でした。花道での見得、引っ込み、キラリと光るもの、気合い、オーラ混ぜこぜを感じました。それは、スポットライト越しの顔にみたものでした。
昨日はクラシックオーケストラの音にひたり、今日は三味線、清元、竹本、小鼓、太鼓とお囃子が心地良かったです。
大、大、大満足の1日でした。